2026年9月1日
【現代のシックハウスの原因】を知る
【トルエンの1万倍の毒性】身近に広がる「イソシアネート汚染」
大東住宅の高橋です。私は、(一社)シックハウス診断士協会の公認相談員として、全国から寄せられる相談の対応をさせていただいておりますが、昨今のシックハウスは、建築資材や塗料などの問題よりも、家庭内で、使用される生活用品の影響ではと思われるケースが多いのではないかと日々感じております。
あまり表面化していませんが、近年、香り付き柔軟剤や消臭スプレーによる「香害(こうがい)」が社会問題となっています。
小中学校や公共施設では、【香害】についての啓蒙チラシやポスター、保護者への周知によって、大分理解が深まってきました。
しかし、単なる「強いニオイ」以上に深刻視されている原因物質があります。
それが、猛毒物質「イソシアネート(ウレタン樹脂の主原料)」です。
今回は、日本のアレルギー疾患臨床研究の第一人者であり、宮城県多賀城市で「かくたこども&アレルギークリニック」を開業されている角田和彦先生が、日本臨床環境医学会で発表された衝撃の臨床データをもとに、身近に迫るイソシアネート汚染と住まいの安全についてシェアしたいと思います。
1. なぜ一般家庭で「イソシアネート汚染」が広がっているのか?
イソシアネートは元々、ウレタン樹脂や塗料の原料として工場などで使われ、「労働者の職業病」というイメージが強いものでした。
しかし現在、この汚染が一般家庭や身の回りの環境に急速に広がっています。
身の回りに潜む原因!柔軟剤や消臭スプレーの「マイクロカプセル」
香りを長持ちさせるためのマイクロカプセル(ウレタン樹脂)にイソシアネートが使用されています。
キャップ1杯に約1億個入っていると言われ、弾けた後の残渣(ざんさ)や揮発成分が大気や海を汚染し、私たちの体内にも蓄積されるリスクが生じます。
新築住宅の「吹付ウレタン断熱」
ウレタン素材の成型品であれば問題は少ないのですが、現場で水と混ぜて発泡させる吹付ウレタン断熱の場合、反応しきれなかった物質がモノマーとして室内へ揮発するリスクがあります。
さらに、高温多湿になりやすい壁体内での劣化や地震時のひび割れによって、室内空気に影響を及ぼす恐れがあるのです。
イソシアネートは「塗料などに使われるトルエンの1万倍の毒性を持つ」とも言われており、皮膚や粘膜を損傷させ、神経系を刺激する発がん性物質でもあります。
2. 角田先生の検査データが示す衝撃の現実(IgE陽性率10.9%)
角田先生のクリニックで、健康被害を考慮してアレルギー検査(TDIIgE)を実施したところ、恐ろしい実態が判明しました。
受診者322名中、35名(10.9%)が「陽性(>0.34IU/mL)」となり、91名(28.3%)に0.1以上の反応があり、今後感作(アレルギー化)が進む危険性があるということでした。
アトピー性皮膚炎患者においてIgE値が上昇し、重症化に関与している可能性
かつて鹿児島県の一般住民を対象にした調査では「陽性者0人」だったことからも、近年、日常生活や公共の場所におけるイソシアネート汚染が異常なスピードで進行していることが分かります。
3. 業界の「安全」という言葉を鵜呑みにしてはいけない
イソシアネートに関しては、欧米各国では問題視されており、規制も進んでおりますが、
残念ながら、日本では、なかなか議論が進まないこともあり、建築業界ではイソシアネートに対する危険性の認識は、
非常に乏しいのが現状です。
逆に「ホルムアルデヒドを含まない安心な断熱材です」「隙間なく施工できます」「気密シートがなくても大丈夫です」という営業トークで計算上のUa値をアップされるための手段として、吹付ウレタン断熱が広く採用されています。
しかし、一度アレルギーを起こすと極微量でも激しいアレルギー症状が誘発されるリスクが高まるのです。
角田先生によると、「高気密・高断熱+ウレタン断熱+換気不足」は、住環境において最悪の組み合わせであると指摘されています。
人それぞれ化学物質に対する耐性(許容量)は異なりますが、最初から危険性の高い物質を住まいに持ち込まないこと(暴露を避けること)が一番のリスクヘッジです。
住む人と子供たちの健康を守る家づくりを
アレルギーに苦しむ子供たちは、敏感に環境中の毒物(化学物質)を感じ取り、私たち大人に危険を教えてくれています。
大東住宅では、高レベルの換気性能と国産の無垢材や薬剤を使わない防蟻剤にくわえ、壁体内の結露・湿気リスクを排除することで、清浄な空気環境を創出することで、出来るだけ消臭剤や芳香剤、防虫剤や殺虫剤などの生活用品を使わずとも、快適に暮らせる、身体に優しい「外断熱・ソーラーサーキットの家」をつくり続けています。
「新築時の断熱材選びで後悔したくない」「化学物質を使わない健康な住環境について相談したい」という方は、大東住宅のモデルハウスで本物の空気感をご体感ください。

- 高橋一夫







