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倒木の原因は森林の荒廃化

昨日、停電の倒木処理の困難さについて紹介しましたが、倒木の要因になっているのが、溝腐れ病という杉の病気の影響が大きいと言われています。

杉の幹の部分が、「チャアナタケモドキ」という病原菌によって侵され、空洞化してしまい、折れやすいというものですが、特に千葉県の場合は、この溝腐れ病に感染している樹木が非常に多いそうです。

なぜ病気になるかといえば、手入れや管理がされずに荒廃化しているのが大きな要因ではないかとされ、林業の衰退が招いた結果だとも指摘されています。

森林は、下草の処理や枝払い・間伐をしながら育てていくものです。

こうした手入れがなされないと、日もあたらず、風通しも悪く、根はりも悪くなり、土壌の栄養分も吸収されにくくなり、当然病気にもかかりやすくなるというわけですが、厄介なのが、インフルエンザのように次から次へと感染が広がっていくようです。

そして、ひとたび感染した樹木の治療法はなく、伐採するしかないのです。

公共建築物における木材利用促進法の制定や、全国的に木づかい運動が浸透しつつあり、国内の木材の自給率は、徐々に上がっていますが、パルプや燃料を合わせても36%になっています。

地元の木材を、住宅の新築やリフォームはもちろん、家具や日用品などに、積極的に活用することで、林業が活性化します。

本来、災害から私たちの暮らしを守る森林が、逆に凶器となって襲い掛かってくるような悲劇を避けるためにも、国民一人一人が地元の木を使うという意識が大事ではないでしょうか。