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エアコンは連続運転の方が省エネで快適

よくこの時期にエアコン病になってしまう方も多いのですが、通常、外との温度差はよほど暑い日は別にして、3℃~5℃前後が、体調を崩さない目安になっていますが、エアコンの設定温度は、25℃以下にする方の割合が高いようです。

外断熱の家では27℃~28℃で、十分な涼しさが得られますが、普通の家で、この設定温度では、日射熱による熱の侵入と壁面の熱ごもりによる輻射熱の影響で、とても暑いために、設定温度を下げざろうえず、結果、身体の冷えや自律神経に乱れが生じ、体調を崩してしまうのです。

特に、2階にある寝室のエアコンには注意が必要で、日中40℃~50℃に熱せられた小屋裏の熱ごもりで、天井面から熱の侵入が、夜になっても続くために、エアコンではなかなか適温のコントロールは、難しく、つけっぱなしで風邪をひいたり、暑さで目が覚めたりして、寝不足となり、体調を崩す方は少なくありません。

それもそのはずで、エアコンから吹き出る空気温度は、設定温度とは違い、冷房の場合は10℃~15℃位の低温なのでコントロールが難しいのです。

しかも、エアコンは、室内中の空気をフィルターに通しているだけなので、換気が不十分となり、空気そのものの汚れや臭いで何かと厄介な問題も生じます。

また、エアコンの使い方にも大きな共通点があります。

エアコンが苦手な方の多くは、部屋の戸を閉めて、使う部屋だけ、いる時だけ、冷やしたりする局所運転や間欠運転が一般的です。

私達日本人は、幼いころから、節約や倹約を意識した教育を受けて育っており、どうしてももったいないという意識が強く、このような使い方が、自然に身に付いているのです。

そして、寒い時や暑い時にスイッチを入れるので、初期運転時には、どうしても負荷がかかるために、風量や音・温度差も大きなものとなり、益々不快に感じてしまうのです。

しかも、部屋を締め切っての局所運転は、他の部屋と、大きな温度差が生じ、ストレスを感じるばかりか、戸の開け閉めをすると空気の対流によって、不快感は増幅してしまうのです。

こうした不快な現象ををもたらす最大の原因は何でしょう。

それは、ズバリ、家の性能であり、断熱性能の低さが最大の共通点でもあります。

寒い家は、暖まるのにも時間がかかり、消すとすぐ寒くなり、暑い家は冷えるまで時間がかかり、消すとすぐ暑くなってしまいます。

つけたり、消したりするということは、そのたびに寒さや暑さを感じるからで、そのたびに、強い風量と大きな音にもストレスを感じるのですが、かといって、長時間つけると、電気料金の負担も大きくなるために、益々エアコンが苦手になるというわけです。

外断熱の家は、間取りにもよるものの、120㎡位の家であれば、1台から2台のエアコンで、冬は20℃前後・夏は27℃~28℃の温度設定で、家中の温度差を2℃~3℃以内に抑えることが可能で、冷暖房費も24時間連続運転しても、年間で10万円以内で十分収まるはずです。

エアコンの風や音も気にならず、暮らしが一変するかのような快適な室内環境となり、どんなホテルや旅館よりも、自宅が一番快適だと実感するはずですので、開放的な暮らしと緩やかな連続運転を心がけていただきたいと思います。