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空気中の化学反応にご注意を

今や、一家に1台~2台は、必ずある空気清浄機ですが、空気清浄機から発生するオゾンと消臭剤の成分が化学反応を起こし、新たな有機酸などの汚染物質が生成されるという東京工大の鍵准教授のレポートを目にしてました。

室内空気の見える化で健康被害を減らす

弊社のお客様には、日頃から、極力、消臭剤や芳香剤・防虫剤などは使わないようご案内をしておりますが、もし使われているようでしたら、空気清浄機と消臭剤などの併用は控えた方が賢明のようです。

昨今、香りによる新しい公害として、「香害」が社会問題になっています。

強い香りも問題ですが、特に香り付きの合成洗剤や柔軟剤などの香成分を包み込むマイクロカプセルの原料であるイソシアネートの毒性が各方面で指摘されています。

カプセルのまま空気中に浮遊し、空気清浄機や換気のフィルターやに付着して、香りを発生させたりもしますが、破けた後の残渣は、PM2.5よりも小さく呼吸や飲食によって、いとも簡単に体内に侵入し健康を害す危険性が高まります。

そして、シックハウスと言えばホルムアルデヒドが有名ですが、これまでは年数が経過することで、室内濃度は軽減されるとされていました。

しかし、築年数を経過した住宅でも、湿気や結露による加水分解や加熱によって揮発し続け、酸化によって化学反応を起こし、二次的な汚染物質が生成されるようです。

その他にもカビやダニなどの微生物が由来するMVOCや無垢材からも揮発する天然のVOC・電化製品やOA機器などからも有害物質は発生しています。

そして、燃焼系の暖房器具や調理器具によっても、空気中の酸素との化学反応によって窒素酸化物や硫黄酸化物といったいわゆるPM2.5が生成されます。

健常者の場合、過度な心配は必要ない部分もありますが、シックハウスが引き金になって、化学物質過敏症になる方が6割とも言われています。

空気の汚れは目に見えないものの、室内は2000もの化学物質の影響を受けており、空気中では常に化学反応も起きているのです。都会の空気の10倍以上汚れていると厚労省でも注意喚起しています。

シックハウスにしても、化学物質過敏症にしても、出来るだけ健康に悪影響を及ぼすものは使わないのが大切ですが、何といっても一番の対策は換気です。

梅雨寒が続いていますが、換気のメンテナンスは大丈夫でしょうか。

換気は、2時間に1回の換気量をベースに設計しておりますが、メンテが不十分で、フィルターが詰まっていたりすると、正常に機能していない場合もあります。

特に、この時期は湿度が高くフイルターの目詰まりが起きやすくなっています。

中には、清掃ランプがついても、長期間そのままにしておられるケースもあるようなので、ご確認の上、適切なメンテナンスを心がける様お願い申し上げます。