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キッチンの換気も有効に活用

時節柄、換気の重要性について話をするケースが多いのですが、うちは隙間だらけで、換気しなくても大丈夫という方が結構いらっしゃいます。

あながち間違った話ではないのですが、隙間風の侵入により、隙間換気の機能が発揮されるのは、温度差換気と言って室内と屋外の温度差が大きい冬場などに起きる現象だということを理解する必要があります。

温度差の大きい冬季間などは、ちょっと窓があいてたり、室内のドアを開けていると冷たい風を感じますが、外が暖かくなり、室内との温度差が小さくなると、圧力がかからなくなり、余程の強風でも吹かない限り、家に隙間があってもほとんど換気には役立ちません。

隙間の大きい古い家でも、夏場に家を空けて帰るとムッとしたり、暑いからといって窓を開けても風が入ってこないのは、温度差が少ないからです。

こんな時に、何気に有効なのがキッチンやバス・トイレの換気扇です。

2005年以降の住宅に設置されている換気システムは、一応計算上、2時間に1回の換気量が求められています。(気密が悪いと十分機能しないという問題もありますが)

一方で、キッチンの換気は、機種にもよりますが、1時間強運転していると、400m3~600m3の排気量があり、30~35坪程度の家であれば、1時間で1回~2回分の空気が入れ替わる計算となり、窓を頻繁に開けずとも同等以上の換気が出来ることになります。

電気代は、概ね1時間あたり数円で、例え1ヵ月間、回し続けても500~600円位で、トイレやバスの換気は、せいぜい50~60円程度です。

冬場なら気になる暖房費のロスも、これからの季節はほとんど関係ないかと思います。

換気扇を運転する場合は、換気の設置場所を密閉せずに、家中の扉やドアを解放するとより効果的です。

自宅での自粛が求められ、コロナの予防対策に何かとご苦労されていると思いますが、過度な消毒や殺菌は皮膚や呼吸器・神経系にも悪影響を及ぼす場合があります。

また空気清浄機を設置しているお宅も多いのですが、空気清浄機は汚れた空気をろ過しているだけに過ぎず、酸素が増えたり二酸化炭素が減るわけではなく、あくまで換気のサポートということを理解しなければなりません。

そして、有害物質の除去率が高ければ高いほど、フイルターの目は微細で頻繁にメンテナンスをしなければ逆効果になる恐れも生じてくるのです。

鬼は外ではありませんが、ウィルスやその他の空気中に含まれる有害物質は、外に追い出すことが、キレイな空気の中で暮らすには一番有効な手段となりますので、参考にしていただければ幸いです。

※ 但し、換気が十分に機能しているという事は、湿気の多い外気を室内に取り込んでいる証でもありますが、湿度の高い時期は室内の湿度が上昇するというデメリットも生じます。この辺が厄介な問題でもあり、70%以下の湿度を保つためには、エアコンや除湿器の併用も必要となります。