2026年9月28日
【憧れで選ぶと後悔】全館床暖房の現実と知られざるリスク
イニシャル&ランニングコストと室内空気環境の罠
大東住宅の高橋です。「足元から家じゅう暖まる全館床暖房」に憧れを抱くお客様は多くいらっしゃいます。
しかし、結論からお伝えすると、家全体の設置は慎重な検討が必要であり、実際に導入して後悔されている方も少なくありません。
そもそも「足元が冷たい・スースーする」のは、家の気密や断熱工事が不十分だから起こる現象です。
しっかり気密・断熱が施工された家であれば、床暖房がなくても床の冷たさは感じないものです。
今回は、アンケート調査や最新の研究データを交えながら、床暖房の真実をお伝えいたします。
1. 衝撃データ:床暖房を設置しても「32%が使っていない」
住宅サイト「スマイラボ」の冬の暖房に関するアンケート調査によると、床暖房を設置したものの「使っていない」と答えたユーザーが32%も存在します。
さらに、使っている人でも「連続運転」にしている方はごく僅かです。
「いる部屋だけ使う局所運転」や「使う時だけ入れる間欠運転」を行い、結局エアコンと併用しているご家庭が大半を占めており、使うのはお正月や人が集まる時だけで、そのうちにメンテナンスも面倒になり使わなくなってしまう方が結構多くいらっしゃいます。
なぜ「もったいない使い方」になってしまうのか?
全館床暖房の性能を発揮するには、家全体の温度差をなくすために、ゆるやかな24時間連続運転が基本となります。
しかし、「誰もいない部屋や寝ている間まで使うのは光熱費の無駄」という心理が働き、スイッチをこまめに消してしまうのです。
立ち上がりの遅さ: 床暖房(特に温水循環式)は暖まるまでに時間がかかります。慌てて設定温度を上げると、無駄なエネルギーを消費して光熱費が高騰します。
無駄な税金負担: 使わなくても、全館床暖房の「固定資産税(設備評価)」は毎年数万円単位でかかり続けるので、メンテナンス費用に加えて税金負担が続きます。
2. 東北大・吉野名誉教授の研究が明かす「床面の空気」の真実
床暖房に関する注意点として、ぜひ知っておいていただきたいのが「室内空気のメカニズム」です。
東北大学の吉野名誉教授らによるシックハウス研究によると、人が体内に取り込む呼吸の起源は以下の割合となっています。
立っている時: 呼吸する空気の 53% が「床起源」
座っている時: 呼吸する空気の 60%以上 が「床起源」
寝ている時: 呼吸する空気の 73% が「床起源」

人間は体温によって自然な「上昇気流」を発生させているため、足元の空気を巻き上げて、呼吸しているとも言えるのです。
床暖房で上昇気流が強化される?
床暖房をONにして床面温度を25℃〜30℃に温めると、通常以上に強い上昇気流が発生します。
その結果、床材やワックスに含まれるVOC(揮発性有機化合物)や、床に溜まったハウスダスト・ダニアレルゲンが部屋中に舞い上がり、人がそれを吸い込んでしまうリスクが高まります。(目線の低い小さなお子様は、アレルギーリスクが高まるので特に注意が必要です)
本当に必要なのは「高気密・高断熱×賢いエアコン運用」
「全館床暖房」という言葉の響きは魅力的ですが、イニシャルコスト、ランニングコスト、固定資産税、そして空気質のリスクを考えると、必ずしも最適な選択とは言えません。
大東住宅の「外断熱の家」なら、家全体がしっかり断熱・気密されているため、エアコン1〜2台の24時間連続運転でも、驚くほど光熱費の負担は少なく、床暖房がなくても足元から家じゅうがほんのりと温まります。
「床暖房を導入するか迷っている」「床暖房なしでも足元が暖かい仕組みを体感したい」「実際の光熱費を確認したい」という方は、大東住宅のモデルハウスにお越しください。
<追記>
環境アレルギーの観点から申し上げれば、温水循環式の床暖房はともかく、電気パネルの床暖房や電気式のカーペットは、電磁波の影響も大きく、体質にもよりますが、電磁波過敏症を誘発してしまうリスクもございますのでくれぐれもご注意下さい。
- 高橋一夫







