震災から２年３ヶ月が過ぎようとしている、６月吉日。<br /><br /><br />Ｍ様邸のお引き渡しができました。<br /><br /><br />おめでたいことではありますが、<br /><br /><br />Ｍ様から、「建てたくてたてた家ではないからね。」と聞かされていたものですから、<br /><br /><br />心から喜べるかといいますと、複雑な気持ちになります。<br /><br /><br />でも、ここに戻ってこれたことは、心から「おめでとうございます。」と言えます。<br /><br /><br /><br /><br />私にとって、Ｍ様邸のお引き渡しは、それ以上に震災のひとつのけじめでありました。<br /><br /><br />町前のこの区画は、１０年ほど前に当社が区画整理をして、造った街並みでした。<br /><br /><br />ところが、その街並みは震災の津波によって、一遍してしまいました。<br /><br /><br />そのなかでも、Ｍ様邸は１０ｍほど流され、建て替えをせざるをえない状況になってしまいました。<br /><br /><br />Ｍ様意外の皆さまは改修工事を行い、震災前の生活を取り戻していただいたようにお見受けします。<br /><br /><br />はやく、Ｍ様にも戻って来てもらいたい。私だけではなくご近所の皆さまも願っていたことでした。<br /><br /><br />そして、この佳き日にお引き渡しが出来ました。<br /><br /><br />私にとって、震災からやっと一つけじめと節目をつけることができました。<br /><br /><br />あらためて、おめでとうございます。<br /><br /><br />そして、ありがとうございました。<br /><br /><br /><br /><br /><br />そんな、思いが詰ったお引き渡しでした。<br /><br /><br />今後ともよろしくお願い致します。<br /><br /><br /><br />