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季節の変わり目の暖房

まだ日中の最高気温が20℃位になる時はありますが、朝・晩だいぶ冷え込むようになりました。

我が家では先月の中旬に、床下ダンパー・小屋裏ファンともにOFFにしています。

そして、翌日10℃を下回りそうな時には、ダイニングにあるエアコンをつけてから、眠りにつき、日中は消していましたが、寒がりの年寄りが2人いるので、昨日から、エアコンを常時運転するようにしました。

これからの時期は、寒い冬に備え、構造躯体はもちろん、床下・壁内・小屋裏に熱を蓄える時期です。

もし、ダンパーや小屋裏ファンをONにしている方はOFFにして下さい。

そして、室内の24時間換気も熱損失をおさえるために弱運転でOKです。

浴室や脱衣室・キッチンの換気は、局所換気で、熱交換機能はないので、つけっぱにしていると熱損失につながります。不要な時は消したり、タイマー運転を心がけていただきたいと思います。

浴室も、最後に入浴した方が、石鹸カスなどがついたところをシャワーなどで、キレイにしていただければ、換気扇は消し、そのまま戸を開放することで、室内の過乾燥対策にも役立ちます。

たまに寒い気がするとご連絡をいただき、点検に行くと、床下ダンパーが開放したままだったり、小屋裏ファンがついたままというようなこともございますのでご注意下さい。

弊社の外断熱の家は、基礎断熱ですので、床下には断熱材はありません。冷たい空気が床下に侵入すると、床下温度も低下し自ずと室温も下がり、折角の地熱の効果が発揮されなくなります。

小屋裏ファンも構造内の熱ごもりと湿気を解消するために設置していますので、気温も湿度も低下するこの時期は、インナーサーキット(内部通気層)に、暖気の伝達効果を発揮させるためにも運転する必要はございません。

閉鎖型の冬モードにしていただくことで、18℃~20℃位の室温は、保っていると思いますので、まだ暖房の連続運転は不要とも言えますが、空気が乾燥し、湿度も下がるので、体感温度も下がりがちになります。

折角の外断熱の家で、風邪などひくことの無いよう、肌寒く感じる時は、我慢することなく、それぞれのご家庭に合わせて調整していただければと思います。

私の家では、これまでは夜間の時間帯にエアコンをつけていましたが、暖房費は、温度差の少ないこの時期ですと、夜間の時間帯に、20℃~22℃の温度設定で、8時間稼働させても、1日50~60円前後です。

間違っても、少し肌寒いくらいだからといって、ハロゲンヒーターやホットカーペットなどを使うと、電気代が逆に高くなるのでご注意ください。

エアコン以外の電気系の暖房機は、1KWの製品だと1時間使うと夜間で15円・日中だと40円位になります。

あくまで、電気系の暖房器具は、エアコンのない子ども部屋や個室など、若干肌寒く感じる場合の補助暖房として、弱運転での利用をお薦めしております。

これからの寒くなる時期のエアコン使用の基本的な順序ですが、まずは深夜電力時間帯のエアコン利用→1Fのエアコンの常時運転→1F・2Fのエアコンの常時運転となります。

そして、日中不在になりがちな2階のエアコンは、18℃前後の設定温度で十分です。

ご理解いただきたいのは、室温が10℃~15℃になってから暖房をつけると、部屋が温まるまでの負荷がかかり暖房費は逆に上昇してしまうということであり、温まったと思っても温かくなっているのは空気だけで、また暖房を消すと寒くなってしまうということです。

室内の温度もそうですが、構造内の木材の温度を常時、16℃~18℃にしていただく意識を持っていただくことで、外断熱のメリットを最大限に享受できるのです。

そして、部屋間の温度差や朝晩の温度差が2℃~3℃以内に収まるような暮らし方を心がけていただきたいと思います。

極力、部屋を閉め切っての局所暖房は控えていただき、開放的な暮らしと暖房の連続運転を心がけて下さい。

また、常時活用するダイニングやソファまわりのラグマットなども、冬用にしていただくことで、スリッパなども必要ないと思いますので、床が少し冷たく感じる方はご検討下さい。

外断熱の家は、構造躯体に熱を蓄えられる構造です。

これまでの暖房は空気を暖めるものですが、建物を暖めるという意識を持っていただけると省エネでかつ快適な暮らしが送れるようになります。

ご不明な点などございましたら、お気軽にお問合せ下さい。