2026年10月14日
知っておきたい【気密性能(C値)の豆知識パート1】C値はどこまで下げられる?
なぜ気密測定を「2回」行うのか?建物の形状や窓の数・種類でC値が変わる理由とは?
こんにちは。代表の高橋です。
家づくりの性能指標の中でも、住み心地や省エネ性を大きく左右するのが「C値(気密性能=家の隙間面積)」です。
大東住宅では、全棟で「中間時」と「完成時」の計2回、気密検査を実施しています。
1回目(気密断熱工事の終了時): 施工の不備や隙間がないかを現場で確認するためです。万が一精度に問題があれば、原因を調べ内壁を塞ぐ前にその場で確実に是正できます。
2回目(お引き渡し前の完成時):換気やエアコン、設備配管後の最終的な気密性能を証明するためです。
弊社では、「完成時C値 0.5 cm²/m² 以下」を標準でお約束し、さらに「お引渡し10年後もC値 1.0 cm²/m² 以下」という業界では、多分初になる長期保証を行っております。
今回は、先日お客様からいただいた「C値に関する素朴な疑問」についての回答をご紹介いたします。
【お客様からの質問】
C値を0.2〜0.3などの超高気密にすることはできますか?
【私からの回答】
建物によっては十分可能です。ただし、家の大きさや形状、窓やドアの種類、数によって可能な数値に違いが出ます。
注文住宅は一棟、一棟、間取りやデザインが異なるため、これまでの実績から「0.5以下を保証」としておりますが、条件が揃えば 0.2〜0.3 といった高い気密数値を出すことも十分可能です。
なぜ建物の条件によってC値にばらつきが出るのか、理由は大きく3つあります。
1. 建物の面積(大きい家ほどC値が良くなりやすい)
C値(cm²/m²)は、「家全体の隙間面積」を「延べ床面積」で割って算出します。
床面積が大きくても小さくても、玄関ドアやサッシ窓などの比率も、開口部から生じるわずかな隙間の割合もそこまで大きく変わりません。
そのため、建物面積が大きいお家ほど、計算上C値の数値(精度)が高くなりやすい(良くなりやすい)という特徴があります。
2. 建物の形状(シンプルで凹凸が少ない形ほど良い)
平屋であっても2階建てであっても、出隅や入隅(建物の凸凹)が少ないシンプルな形状のお家ほど気密が上がりやすくなります。
2階建ての場合は、1階と2階の形が綺麗な「総2階」の建物が最も気密を取りやすい構造です。
3. 玄関ドアや窓(サッシ)の種類と数
一番隙間ができやすいのが「開口部(窓やドア)」です。
玄関ドア: 袖のない「片開き(単体)ドア」が最も気密性が高く、親子ドアや引き戸タイプは構造上少し数値が落ちる傾向があります。
窓の種類と数: 窓の数が少ないほど気密は高くなります。また、日本の住宅で多用される「引き違い窓」よりも、押し出し式の窓やFAX窓(嵌め殺し窓)の方が気密性が高まるのです。
「C値をどこまで追求できるか」は、建物の形状や窓の数、開け閉めなどの使い勝手、デザインと暮らし方とのバランスによって決まってきます。
大切なのは、ハウスメーカーのカタログやwebに公表されている数値で評価するのではなく、提案された設計案での目標数値を提示してもらい「現場でしっかり気密測定を行い、施工精度を保証してくれる会社を選ぶこと」です。
その他にも「気密の経年変化と10年保証」について質問もございましたので、次回に解説したいと思います。
「年数が経つと気密はどう劣化するの?」「もし10年後にC値1.0を超えてしまったらどう対応してくれるの?」という疑問をお持ちの方は、ぜひ楽しみにお待ちください!
「検討中の間取りの場合、どれくらいのC値になるか知りたい」「大東住宅の気密施工の現場を見てみたい」という方は、ぜひお気軽に構造現場や気密測定会にお越しください。
よろしければこちらもご覧ください。
- 高橋一夫







