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【徹底検証】C値(気密性能)で、変わる漏気量と暖房費

【隙間の大きい家】は、寒いうえに損をする?

 
大東住宅の高橋です。

 

エアコンをつけているのに、「足元やあちこちから冷たい風が入ってくる」「なかなか暖まらない」「暖房費が高すぎて驚いた」そんな経験はありませんか?
 
実は、計算上のUa値(断熱性能)が高くても、断熱材を吟味しても、C値(気密性能=家の隙間面積)を疎かにすると、真冬に家じゅうから熱が逃げていき、冷たい外気がどんどん入り込んでしまいます。
 
今回は、大学等の研究データや具体数値をもとに、C値の違いによる漏気量(すきま風)、暖房負荷(暖房の消費エネルギー)にどれほどの差を生むのかを分かりやすく解説いたします。
 

1. 外が寒くなるほど「煙突現象」で冷気が引っ張り込まれる

 

 

まず、上の図をご覧ください。室内と外の温度差(内外温度差)が開けば開くほど、温められた空気は上昇し、建物の隙間から逃げていきます(煙突現象)。そして、逃げた分の空気を補うように、足元や壁の隙間から冷たい外気が勢いよく引っ張り込まれます。

 

建物を建てた時代や「C値の違い」によると漏気量と暖房エネルギーの負荷の傾向

 

 
まずは、漏気量の比較です。
 
C値 15 cm²/m²(昭和の家):内外温度差が開くと急激なカーブを描いて大量のすきま風が侵入。

C値 10 cm²/m²(平成4年基準の家):昭和よりは改善されたものの、依然として真冬はすきま風だらけ。

C値 5 cm²/m²(一般的な住宅):温度差とともに漏気量が着実に増加。

C値 2 cm²/m²(温暖地の高気密・高断熱の家):漏気量は抑えられるものの、温度差がつくと徐々に増加。

C値 1.0cm²/m²(寒冷地の推奨基準):温度差がついても、漏気量を大分抑えられる

C値 0.5 cm²/m²(理想基準):温度差が大きくなっても、グラフの一番下でほぼ水平(すきま風をほぼ感じないレベル)!
 
つまり、C値0.5以下まで高気密化された家は、真冬の宮城の厳しい冷え込みであっても、勝手に入ってくるすきま風を物理的にシャットアウトできるのです。
 

2. 数字で比較!延床面積120㎡(約36坪)の家で起きる「すきま風の量」

 
次に、具体的に平均的な一戸建て住宅(延床面積120㎡/家全体の気積300㎥)を例にして、室内外の温度差が20℃ある真冬の日に「どれくらいのすきま風(漏気)」が入ってきているかを見てみましょう。
 

 
いかがでしょうか。C値(すき間の数値)が違うだけで、漏気量は大きくなり、これでは、いくら暖房をつけても、足元が寒くて当たり前ですよね。
 
一方で、C値0.5~1.0以下の高気密住宅であれば、すきま風による自然換気は、ほぼなく、計画換気が正常に機能し、暖房の負荷を抑えるというわけです。
 

3. 春、夏、秋の落とし穴:「温度差が小さい時期」は隙間があっても換気されない!

 
ここで注意したいのが、隙間による隙間換気(自然換気)は、室内外の温度差(10度以上)がある冬場にしか働かない」ということです。
 
温度差が小さい5月~9月は、いくら家に隙間があっても、漏気による空気の対流は小さくなり、よほど風が強くないとほとんどすき間換気は機能しなくなります。
 
「高気密にすると息苦しいから、適度に隙間があった方が通気性(換気)があるから良い」と言う方が未だにいらっしゃいますが、これは大きな間違いです。
 
冬場: 大量のすきま風が入り込み暖房費が跳ね上がり、足元が冷え切る。
 
春〜秋(特に梅雨から夏):温度差による空気の対流が少なくなるため、部屋に汚れた空気や湿気が滞留し様々な問題が起きうる。
 
「隙間(漏気)」に頼った換気は、住む人や建物にとっても百害あって一利なしなのです。
 

4. C値が悪いと「暖房負荷(暖房費)」が二次関数的に跳ね上がる!

 
すきま風によって部屋の温もりが奪われると、それを補うためにエアコンや暖房器具をフル稼働し続けなければなりません。
 

 
上のグラフ右側の「暖房負荷(1時間・床面積当たりの必要暖房エネルギー)」を見ると一目瞭然です。
 
C値 15 の家: 温度差20℃で「約30 W/m²」、温度差30℃になると「約48 W/m²」へ急上昇!
 
※数値は、1時間につき面積1㎡あたりのW数ですので、家全体の㎡数と24時間をかけると大変な数字になります。
 
C値 0.5 の家: 温度差20℃になっても「約1~2 W/m²」程度!
 
C値が違うだけで、隙間がもたらす暖房エネルギーの負荷だけで、2倍から20倍以上もの差が生まれるのです。
 
「暖房をつけているのに寒い」「暖まりにくい」「暖房費がかかる」という本当の原因は、断熱材の厚み不足だけでなく、この「C値の悪さによる漏気量と暖房負荷の増加」にあったのです。
 
※ グラフの暖房負荷については、あくまでC値(隙間)がもたらす比較グラフです。家の断熱性能(Ua値)や換気の種別による熱損失量は、別物であり、またの機会に紹介したいと思います。
 

全棟で気密検査を行い「C値0.5以下」をお約束する理由

 
カタログ上のUa値(計算上の断熱性能)がいかに優秀であっても、気密性が悪いと快適性はもちろん、冷暖房費も上昇してしまいますが、光熱費のシュミレーションには、ほぼ反映されることはありません。
 
だからこそ大東住宅では、気密に関し、妥協のない自社基準を設けています。
 
・「中間時」と「完成時」の計2回、全棟で気密測定(C値検査)を実施し「完成時 C値 0.5 cm²/m² 以下」を保証
 
・「お引き渡し」から「10年後も C値 1.0 cm²/m² 以下」を長期保証
 
外断熱・二重通気構造(ソーラーサーキット)で守られたお家は、地震が来ても気密が劣化しにくく、何十年先も変わらない快適さと省エネ性を維持し続けるということをご理解いただければ幸いです。
 
※ 築10年超の気密がどうなのかご興味のある方は、こちらもご覧ください。
 
※ 弊社の家の気密が低下しにくい理由を知りたい方はこちらをご覧ください。